なんで僕がこんな町にいるのかよくわからない?バトゥ・パハを7時半のバスで出て、ジョホール・バルに2時間ほどで着き、そのままシンガポールへ来てしまった。
ジョホール水道を渡るとシンガポール行きがかりで来たとはいえ、とんでもない町に迷い込んだものだ。
取り立てて興味あるものはなし。ホテルはやたら高い。
そのくせ、B級グルメの「Coco壱」や「吉野家」、「家族亭」などがいっぱいある。ついふらふらと牛丼屋や天ざるなどを食っている。
家族亭最初の宿は、かの「インター・コンティネンタル・ホテル」の真向かいにある「トラベラーズ・コージー・コーナー・ゲストハウス」。
バス駅から暑いさなか、荷物を引きずってたどり着いたら、満室で断られる。泣きを見せたら、「4人部屋のドミトリー」を一人で使わせてやるとの条件(なんと60シンガポールドル=4800円ほど)で1泊だけ泊めてくれることになった。5000円の宿泊代。これには参ったが、もう疲れ切っていて、ただただ条件を受け入れるしかなかった。あのスペイン人のルイスやフィンランド人のユッカが聞いたら「軟弱な」と一喝されそう。
インターコンチネンタル ホテルトラベラーズ・コージー・コーナーゲストハウス・・・向かいの建物の2階部分この4人部屋を提供してくれた翌朝、追い出されるので、ガイドブックでマークした「ハワイ・ホステル」という別の安宿に出かける。
すると、空き部屋があるとのこと。シングルで窓もあり、クーラーがついていて(もちろんシャワー、トイレは共同)、37シンガポールドル=2960円。早速移動。お世辞にもきれいとは言えないが、そんなことを言ってられない。
ハワイ・ホステルところで、シンガポールドルだが、ガイドブックには60円と記されていた。てっきりそうだと思っていたら、シティ・バンクでお金を引き出したら、1シンガポールドルは80円となっていた。安倍の円安誘導策のせいだ。ムカッ!
まあ、初めてのシンガポールで、その建築物のすごさに圧倒され、なんやこんなもんとは言いながら、ぶらぶら歩き回ってみた。
昔、「ブレードランナー」という映画を観たが、超モダンな建築物の間に屋台が立ち並んでいる設定はまさにシンガポールそのものだ。変な日本語を話す屋台のオヤジも登場していたし・・・
ラッフルズホテルマリーナ・ベイ・・・気持ちが悪い!シンガポール脱出→ジョホール・バル→マラッカより大きな地図で マレーシアとシンガポール を表示マラッカがムラカ(Melaka)と表示されています。
シンガポールにこれ以上いてもしようがないので、ジョホール・バルに移動することにした。
朝、7時半、宿を出てバスターミナルへ。
シンガポールの出国を終え、マレーシアへの入国手続きを終えた時点で、イミグレのビルがジョホール・バルのセントロにあるので、そのまま町に出る。
鉄道駅の前の通りにある安宿を覗いていたら、風体のよろしからぬインド系の若者たちが何人か出入りしていた。
ちらっと見た町の景観は「ミニ・シンガポール」で、「ジョホール水道」の岸辺に立ってやろう、という意欲は萎えてしまった。
ジョホール・バルの遠距離バス乗り場である「ラーキンバスステーション」へ公営バスで移動。
クアラルンプールへ行くにはまだ時間があり過ぎなので、とりあえず「マラッカ」に戻ることにした。
マラッカ行きは11時発というのがあったので、それに決める。
マラッカ着は14時。そこからドメスティックのバスで旧市内へ。先日下車したオランダ広場より2つ先のバス駅で降りる。
「Travellar’s Lodge」に行くが、先日一緒だったルイスは別の宿に移ったと聞く。
その別の宿で聞くが彼はどこかほかに行ったとの情報。
あいにく、その宿は満室で、向かいの宿を紹介される。
45RMでエアコンとファンがついている。シャワーとトイレは共用。1RMは32円ほど。1400円ぐらいか・・・やはりマレーシアはシンガポールに比べると安い。
宿の並びの中華屋で遅い昼飯。イカのピリ辛炒めと缶ビールを注文。これがうまかった。
イカのピリ辛炒め部屋に戻り昼寝。
夕方、表をぶらぶら歩く。今日は土曜日ということで屋台が路上を埋めていた。
夜店そして、うろうろと小一時間歩いていると、なんとルイスに出くわしたのだ。偶然が続く。よほど縁があるようだ。
ガジェーゴのルイス・・・旅の達人だかれは、近々帰国なのだが、持ち金が底をつきそうだと言っていたので、心配していたら、連日ただ飯を食べさして貰っているということだ。
詳しく聞くと、トラベラーズ・ロッジのすぐ横の「南無阿弥陀仏」という表示のあるビルで慈善活動の飯をごちそうになっているそうだ。昼と晩の2回も通っていると言っていた。感心!あんたはえらい!
同じ宿には日本人の若者が泊まっていて、自転車で世界一周をしているそうだ。一応、スペインに着いたら連絡をしてくれ、飯ぐらい提供するからと名刺を渡しておく。
翌朝、ルイスと会って、日本人の若者を紹介しておいた。
二人はインドで慈善団体のただ飯を食べさせてもらった経験を共有していて盛り上がっていた。
彼らのパワーに脱帽!
少しは爪の垢を煎じさせてもらわないと・・・
1本300円もする缶ビールを飲んでいるようではだめだね。反省!
僕は彼らと別れて、クアラルンプールへ移動した。